チームスタッフ

患者様の「食べる喜び」でひらく笑顔を、たくさんのスタッフで支えています

医師・看護師・管理栄養士・調理師・MSW・介護福祉士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・薬剤師など、多くの職種から集まった仲間でチームが構成されています。
スタッフそれぞれの分野の知識や情報で、患者様の「食べる」をサポートします。

NSTで患者様の「食べる」を支えるメンバーたち

活動内容

嚥下評価ラウンド(病棟より依頼)

病棟から依頼があった患者様に対し、嚥下内視鏡をもとに、医師・看護師・言語聴覚士らで嚥下評価を行います。
他にも、管理栄養士・理学・作業療法士・MSW・病棟看護師・患者・家族が参加し、嚥下状態から食事形態・食事摂取角度・ポジショニングを検討します。

※嚥下内視鏡検査とは(VE)

喉頭ファイバースコープを鼻腔から挿入し、実際に飲み込むところを評価します。

嚥下評価ラウンド
嚥下評価ラウンド
嚥下評価ラウンド

ミールラウンド

ミールラウンド

言語聴覚士・看護師・管理栄養士で昼食時に病棟内をラウンドし食事の形態・ポジショニング等を観察したり、相談を受けたりする。

摂食機能療法評価(月1回)

摂食機能療法評価(月1回)

医師・看護師・言語聴覚士・管理栄養士・病棟看護師・MSWが各病棟で行われている摂食機能療法の評価を行う。

NST委員会

NST委員会

第3火曜日に委員会開催。委員会終了後に摂食嚥下に関わる勉強会を開催。

誤嚥性肺炎で入院された
患者様への介入

誤嚥性肺炎で入院された患者様への介入

嚥下機能低下で入院された
患者様への介入

嚥下機能低下で入院された患者様への介入

入院時OHATを用いた
口腔アセスメント実施

入院時OHATを用いた口腔アセスメント実施

とろみ茶サーバー

NST委員会

とろみ茶のサーバーを購入していただきました。
患者様に提供するとろみの濃度を統一化することと、何よりもおいしいことが決め手でした。

実績

2022年度

VE件数:
227件
摂食機能療法算定人数:
283
経口移行件数:
17名

2021年度

VE件数:
141件
摂食機能療法算定人数:
206
経口移行件数:
11名

2020年度

VE件数:
119件
摂食機能療法算定人数:
179
経口移行件数:
8名

2019年度

VE件数:
125件
摂食機能療法算定人数:
147
経口移行件数:
12名

※VE・・・嚥下内視鏡

学会認定等

摂食嚥下学会認定 2名

看護師2023年の摂食嚥下学会認定に向け勉強会を開始しています。

医療講演

2022年9月・10月・⒒月・12月 依頼講演

スタッフ教育

ケアーの標準化と質の向上のために、NSTでの全体研修、新人研修、職種ごとなど、年間を通じて様々な研修や勉強会を行っています。
研修や勉強会で患者様へ提供する食事が必要な場合は、栄養科が準備してくれます。

全体研修

2021年 4月 誤嚥について
5月 摂食機能療法について
6月 食事時のポジショニング
以降は新型コロナウィルス感染拡大を鑑み研修中止となる

新人研修

2022年 4月 口腔ケア
5月 摂食嚥下のメカニズム
6月 嚥下内視鏡の見方
8月 重力位のポジショニング・食事介助
10月 車いすのポジショニング・食事介助
12月 KTバランスチャート
2023年 2月 ポジショニングの復習

看護師

2022年 4月 口腔ケア
5月 摂食嚥下のメカニズム
6月 重力位のポジショニング・食事介助
7月 重力位のポジショニング・食事介助
8月 車いすのポジショニング・食事介助
9月 KTバランスチャート
10月 ポジショニングの復習
11月 食事の形態
12月 栄養管理
2023年 1月 食事介助の復習
2月 ポジショニングの復習
3月 総復習

看護補助者

2022年 4月 口腔ケア
5月 嚥下体操
6月 重力位のポジショニング・食事介助
7月 車いすのポジショニング・食事介助
研修 研修 研修 研修

スタッフの声

新人看護師

嚥下内視鏡について学び、実際の患者さんのどこに問題があって、嚥下障害が起きているのか理解できました。そして、どのような姿勢・ポジショニングで食べることができたり、訓練することで嚥下状態が良くなっていくことも学びました。明日から実践していきたいです。
食事は安全に楽しみを感じられるものだと思います。どのような食事を提供しているのか患者さんに伝え、五感で感じてもらえるような食事介助を行いたいと思います。
口腔ケアは、実際に自分が患者役になると思っていたような感じではなく、しっかり磨いてもらえなかったり、保湿ジェルを塗ったあとが、べとべとして気持ち悪いことがわかりました。経験することで患者の気持ちがよくわかりました。

看護師

口腔ケアを行っているつもりでしたが、実際自分が患者役になると、保湿ジェルの塗る程度を考えないと、かえって不快になることを学びました。体験しなければわからなかったです。
食べ物の認識が嚥下と深く結びついていることが良くわかりました。食事の提供時は食事をしっかり見てもらうようにし、これから何を食べるのか頭の中で想起させ、脳を活動させることが必要だと学びました。
食事介助への意識が変わり、単に安全に食べさせることから五感を使って、食事を意識してもらいながら食事介助を心掛けています。実際に患者役になると、ポジショニングにより食べる意欲が増したり、もういらないと変化することがわかりとても参考になった。

看護補助者

寝たきりの患者さんに離床していただき、散歩に行きました。穏やかな表情になったと感じました。離床の必要性がわかります。
少しでも何か食べられるように、嚥下体操をおこなっています。毎日行うことでしっかり口を動かしてくれます。私たちの行っていることが役に立ててうれしい気持ちです。
口腔ケアやポジショニング・食事介助などを自分たちが勉強することで患者さんの気持ちになれ、その必要性を感じ明日からの業務に役立てられます。